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朴 槿惠が大統領であってはいけない理由


朴槿恵大統領に「大統領であってはいけない理由」を突きつける

旅客船「セウォル号」沈没事故が、朴槿恵政権にとって制御不能な領域に近づいている。27日には韓国大統領府(青瓦台)のホームページ(HP)に朴大統領の辞職を求める実名の文章が掲載され、閲覧者が殺到してサーバーがダウンする騒動になった。きっかけは「あなたが大統領であってはならない理由」と題された書き込みだ。朴氏が果たさなければならなかった責務や、政権に内包する問題点を淡々と提示しているだけにかえって、朴政権を直撃している。

書き込みはこんな一文で始まる。

多くの社会運動を支持してきたが、率直に言ってこれまで大統領を批判したことはほとんどない。しかし、今回だけは初めて、明確にその誤りを項目ごとに問いただそう。いま、大統領がこれ以上、大統領であってはならない理由を。

文章はもともと、女性の映画監督が自身のフェイスブックに掲載。これを読んだFBフォロワーの1人が青瓦台HPに転載したものだった。27日午前9時30分、青瓦台HPの自由掲示板に掲載されるや、たちまち評判になった。

左派紙「ハンギョレ新聞」によると、24時間後の28日午前9時30分には既に、閲覧回数が45万回を突破。書き込み内容に同感だとする内容のコメントは数百件に達した。朴氏と政府を批判する書き込みも1000件以上、書き込まれた。

さらに、韓国の主要ポータルサイトリアルタイム検索語の順位で「大統領府」というキーワードが1位になるなど社会現象になり、HPは一時接続が難しい状態になった。

あまりの反響に書き込みを転載した人物が申し出て削除されたが、今度は筆者自身が改めて同じ書き込みを青瓦台のHPに掲載、29日には閲覧件数は60万件を突破したという。

筆者は冒頭の一文に続いて、大統領という職責が難しいということは分かる。やれといわれても、誰でもできるものではない。私には大統領を簡単に批判できない理由もあった。大統領に職を退けというスローガンはとても簡単で、空虚だ。そして政府がいくら無能でも、市民が気力を集中すれば社会を変えていくことができると信じたからだったと書く。

いわゆる「市民運動家」のにおいもないではないが、これまで安易な大統領批判をしてこなかった理由を述べるなど、“つかみ”はよい文章だ。

そして今回、大統領は、大統領として任務を遂行しなければならない、とても重要ないくつかのことを逃したと指摘し、朴氏が大統領にいかに不適格かということを詳細に記しているのだが、これが実に的を射て“痛い”ところを突いている。

そして今回の沈没事故をめぐる朴氏とその政府の「失敗」について、本論に入っていく。

まず、大統領は自分がしなければならないことが何なのかも分からなかった。大統領が遭難者の救助方法について悩む必要はない。リーダーの役割とは、適切なところに責任(権限)を分け与え、下の人々がその中で最大限の力を発揮できるようにし、現場で問題が生じた場合にはその責任を負うことが基本だ。特に、下の人々が互いに調整がつかず右往左往するようなとき、これに対して秩序を与える役割を果たさなければならない

大統領がしなければならないことは、現場に駆けつけて負傷した生存者に会って、慰めるようなことではない。そんなことは一般人でもできることだ。

「救助がなぜできない!」「最善を尽くして救助しろ!」「責任者を厳罰に処する」-そんな怒号は誰でも浴びせることができる。大統領がすべき仕事は、そんなことではない

朴氏は事故発生翌日の17日、まだ救助されていない乗客の家族が待機する珍島室内体育館を訪れ、家族らをいたわった。

大統領の現場視察について、寄りによってこのタイミングで行かなくてもよかった、という批判が与党内からも出ていた。

大統領が現地に赴くと警護から現状説明まで多くの人とエネルギーが必要だ。

朴大統領は普段から政府の高官らとの意思疎通に難があり、周囲はその真意をくみ取ることに多くのエネルギーを費やしている。

このため「救助現場にいる政府関係者は、大統領の目に自分の働きがどう映るかに気を取られ、救助活動で二次災害などの失敗をしたら責任を取らされるのでないかと恐れるようになってしまう」(安全行政省の元高官)という懸念が出ていたのだ。

だから政府の中央災害本部の関係者からも、こんな声が漏れた。

混乱の極みにあった体育館をなぜ、あの日に視察したのか。国民に寄り添う姿勢を見せたい朴大統領の独りよがりと取られても仕方がないだろう

書き込みには、沈没後の救助作業が生存者救出という成果を出せなかった理由を考察している。

下の人々はいつもリーダーが持つ価値観に影響される。突発的な状況では常に、リーダーが願うように行動するようになっている。それは、普段リーダーがどのような時に褒め、どのような時にしかり飛ばしたか、どのような時に心境が穏やかでどのようなときにそうでなかったかによって変わる。もしも、リーダーがいつも、人と生命に最優先の価値を置いている人ならば、下の人々はどんな状況でも、生命の救出を最優先で行動する

朴氏は、気にくわないと“クネビーム”という冷たい視線で部下を威圧するといわれる。常に部下に緊張を強いてきた朴氏は、自分がリーダーとしてどんな価値に基づいているか、具体的に伝えきれていなかったのだろう。

今回、多くの犠牲者を出す不幸な事故で露見した問題点の多くは、実は朴氏の大統領就任前からの悪弊だった。ただ、救助活動の練度向上や、危機に際しての指揮命令系統の明確化などは、大統領就任後に改善する機会はあった。

朴氏は大統領就任にあたり、それまで「行政安全省」だった省庁を「国民の生命を守ることが優先だ」として、あえて「安全行政省」に名称変更するほど、国民の安全にも目を配っていた。

ただ、その精神が政府の各部署に行き届いていたかどうかは疑問だ。この問題点が、コミュニケーションが苦手だということに起因するならば、韓国は指導者として最悪のアキレス腱を持つ指導者をいただいてしまったといえる。
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Author:憂国の武士
あゝわれ如何にふところの剣は鳴りをひそむとも咽ぶ涙を手に受けて かなしき歌の無からんや。

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